コーチングが吃音改善に効果的な3つの理由
コーチングで吃音が改善するってホント?
こんにちは。Hanaです。
今日は、吃音改善に対するコーチングの効果について、お話しします。
近年、よく耳にするようになったコーチング。クライアント本人の力を引き出し、自発的な行動を促すコミュニケーションです。
コーチングについての詳細は、以下の記事に書きましたので、まずはそちらをご覧いただけるとスムーズです。
クライアントの視点を変えて、思考を是正することで、行動形態の変容を促すコーチングは、以下の3つの点において、吃音改善に効果があります。
① 吃音者が陥りがちな思考を是正する
② 吃音を悪化させる「思い込み」を手放す
③ 吃音改善に役立つ思考を手に入れる
それでは、この3つの理由について順番に見ていきましょう。
吃音者が陥りがちな思考を是正する
吃音者が陥りがちな思考、それは「マイナス思考」です。
話そうとしてもうまく話せない、という状況が常に起こると、話す前から吃っている自分を想像するようになります。
そして、何を話すにも「また話せないのではないか」という不安と恐怖が生まれ、ますます話せなくなる、という悪循環に陥ってしまうのです。
コーチングでは、こうしたマイナス思考を「でも、これはできた」というプラスの部分に着目することでプラス思考に変えていきます。
同じ出来事でも、できなかった部分ではなく、できた部分に着目していく視点を養うのです。
吃音を悪化させる「思い込み」を手放す
吃音を悪化させる原因のもう一つは、「どうせ話せないだろう」という思い込みです。
話せない経験が続くと、「またどうせ吃るに違いない」と考えがちですが、そう思い込むことによって、口元や喉に力が入ってしまい、ますます吃ることになります。
こうしたマイナスの思い込みは、百害あって一利無し。
さっさと手放した方が良いのですが、1人ではまず、この思い込み自体に気づくことすら難しいものです。
そして、こうした思い込みは、かなり根強いものなので、その思い込みができた元々の出来事まで遡って、その出来事をプラスの視点で捉え直すことが必要になります。
そのためには、まずコーチングを受けて、その思い込みの根源を根気強く探っていく作業が必要になるのです。
吃音に役立つ思考を手に入れる
吃音を改善するために必要な思考は、「全ての物事はニュートラルである」ということです。
この世の全ての物事、出来事は、いい面もあれば、悪い面もあります。
そして、その基準は人によって、さまざまです。
例えば、雨が降ってきたとしましょう。
これから外で野球をしようとしていた人にとってみれば、あいにくの雨。
でも、ずっと日照り続きで困っていた農家の人にとってみれば、恵みの雨です。
これは人でも、物でも同じ。
どんな人にもいい面も悪い面もある。どんなものにもいい点と悪い点がある。
そう考えると、実は吃音にもいい面と悪い面があるのです。
Hanaも、「吃音があっても、一生懸命相手に伝えようとしている姿に誠実さを感じる」と言われたことがあります。
自分には全くない視点で驚きましたが、相手の立場に立ってみれば、確かにそうかもしれません。
コーチングは、こうした、自分では見たことのない視座からの物事の一面を見せてくれます。
そのことによって、一方に傾きがちな視点をしっかりと中心軸に戻してくれるのです。
その結果、過度にマイナス思考に陥ることなく、一度や二度の失敗にへこたれずに、その出来事から「学んだこと」や周りの人たちの優しさなど「いい面」に目を向けることができるようになるのです。
まとめ
以上、コーチングが吃音改善に効果的な3つの理由について見てきました。
吃音改善においては、発声練習や、呼吸法などといった表面的な訓練だけでは一時的な効果しか得られません。
コーチングは、どんな時でもブレない心の中心軸を作ることで、吃音を軽減させていきます。そして、それは吃音改善だけでなく、人生そのものを改善していくことにつながるのです。