(吃音のあなたへ)どうしても人前で話さなくてはならない時はコレやってください!
こんにちは。Hanaです。
今日は「吃音のあなたへ#動画で一緒に学ぼう」シリーズ第2弾をお届けします。
吃音があっても、どうしても人前で話さなくてはならないシチュエーション、というものが存在します。
みんなの前で恥をかきたくはないけれど、いつも吃音を理由に逃げ回っているわけにもいかない。
そんな時、ただ「嫌だ嫌だ・・・」「憂鬱だ・・・」と本番までの時間を鬱々と過ごすのではなく、できるだけのことをして、最大限の結果を出したいですよね。
そこで今日は、そんなあなたにやってほしい大切なことを6つ、お伝えします。
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徹底的に練習する
まずはありきたりですが、徹底的に練習をすること。
そして、その時のポイントは聴衆を必ずつけることと、シナリオを書くことです。
吃音の人は、吃っているところを見られるのが恥ずかしいから、と一人で部屋にこもって練習をしがちですが、当然のことながら実際は目の前の聴衆に向かって話すわけです。
一人で話している時はスラスラ言えたのに、聴衆を前にすると、途端に緊張して声が出なくなってしまう・・・ということは往々にしてあります。
毎回は難しいかもしれませんが、家族や友人、同僚などに頼んで、必ず数回は聞き手のいる状態で練習をしましょう。
また、シナリオも必ず作りましょう。
決まったことを話す、というのは吃音の人が苦手なことの一つでもあるので、台本を作らないほうがうまく話せる、と何も作らずに本番に臨む人がいますが、緊張で全てが飛んでしまった時、台本がないと大変なことになります。
一字一句をその通りに読む必要はありませんが、箇条書きでもいいのでシナリオを用意して、それに沿って話すようにしましょう。
別のキャラになりきる
吃音を持っている人でも、「演技をしていると吃らない」という話を聞いたことがあります。
「ダイ・ハード」のブルース・ウィルスや、名脇役のサミュエル・L・ジャクソンなど、著名な俳優も吃音を持っている人がいます。
かくいうHanaも、三人の子育てで「ぬいぐるみを通して話す」ということをずっとやってきました。普段は吃ってしまうのに、ぬいぐるみのキャラになりきって話すと吃らないのです。
まるっきり別の人格になれ、とは言いませんが、普段より少し声のトーンを落とす、話すスピードを変えてみる、など少し変えてみるだけでもだいぶ違います。
できれば「穏やかな低い声で、ゆったりと優しく話すカオルさん」などとキャラ設定をしっかりとして、「今日はカオルさんで行ってみよう」などと楽しみながらやってみましょう。
本番はとにかく楽しむ
本番は、とにかく楽しむつもりでやりましょう。
「完璧にやろう」とか、「吃らないように頑張ろう」とか、「これまでの練習を出し切ろう」ではなく、ただ「楽しむことを目的にする」のです。
そして、最初に「私は吃音があります」とカミングしてしまうのも一つの手です。そうすれば、気持ちがすごく軽くなります。
吃音があるんだから吃って当たり前。だから、吃ってもつまっても笑顔で、楽しんでやりましょう。
苦しんで話している人のプレゼンは、見ていても辛いだけです。どうぞ悲劇の主人公にならないように。
「大切なことは何か」をよく考える
あなたがプレゼンをしている時、聞き手はあなたの何を見ているのでしょうか?
もちろん「あなたが何を話すか?」ということですよね。
吃音がある人は、「吃音が出るか、出ないか」に囚われすぎて、この当たり前のことが頭からすっぽり抜け落ちてしまっていることがあります。
練習をするときも、「吃音が出ているかどうか」にばかり注目してしまい、内容がどうなのか、相手にわかりやすく伝えられているか、という一番大事な部分を見落としてしまっているのです。
これでは、いくらスラスラと話せたとしても、相手の心に響くプレゼンはできません。
あなたは相手に何を伝えたいのか。そしてそれは、どのように話せば一番よく伝わるのか。
このことを一番に考えて、資料やシナリオを作り込み、説明を工夫する。吃音が出るか出ないかは、二の次三の次なのです。
まとめ
以上、吃音があっても人前で話さなくてはならない時にやってもらいたいことをお伝えしました。
吃音というハンディキャップを持ちながら、人前で話す、というのは、かなりプレッシャーのかかる、大変なことですよね。
Hanaもこれまで、たくさんの場面で失敗し、その度に悔しい思いをしてきました。
でも今は、気づけば人前で話す仕事をしています。吃音が出てしまうこともたくさんありますが、毎回心から楽しみながらやっています。
話す、ということは本来楽しいこと。吃っても、つまっても構わない。あなたが相手に伝えたいと思うことを、心を込めて誠実に伝えれば、それは必ず伝わります。
大丈夫、あなたなら絶対にできます。キャラになりきり、楽しみましょう!