潜在力の邪魔をしない!吃音改善の「ゾーン」とは?
こんにちは。Hanaです。
「ゾーン」に入る、という言葉が、最近よく使われています。
例えば、2023WBCの大谷選手。あの劇的な勝利は、列島中を大いに沸かせました。あの状況で、あのピッチング。そして感動的な勝利。あのパフォーマンスをした時の彼は、まさにゾーンに入っていたのではないでしょうか。
今日は、「吃音改善」とこの「ゾーン」との関連性について、お話ししてみたいと思います。
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「ゾーン」に入るとはどういうことか
「ゾーン」とは何か。それは、人の意識を超えた「超集中状態」です。
そこでは、向かうべき一つの物事以外は全て視界から消え去り、辺りが真っ白になって、音も聞こえなくなると言います。そして、時間の流れがゆっくりとなり、意識がそこに全集中して、最善の結果に繋げるには何をすることが最適か、ということが明確に見え、自分の身体も、無意識のうちにそこに向かって正しく動く。
つまり、自分が持てる力の全てを発揮して、最善の結果に導くことができる、という状態なのです。
それは、人間がもともと持っている力である「潜在力」を意識の干渉なしに最大限に発揮している状態、と言えるのではないでしょうか。
マルチタスクとは真逆の状態
スマホの急速な普及によって、私たちの生活にマルチタスクが恒常化しました。スマホを見ながら食事をする、歯磨きをする、移動する。勉強をしながら音楽を聞いたり、運動しながら動画を見たり。何かをしながら何かをする、ということが日常の中で当たり前になっています。
この状態は、いわば「ゾーン」と真逆の状態。注意力があちこちに向けられ、集中という言葉からは程遠く、この状態で自分のすべきことを明確に理解し、最大限の効果を上げる、ということは難しそうです。
吃音も、ある意味マルチタスクの状態です。話す、という行動に対し、「吃るのではないか」という恐怖心との戦い、「吃らずに話そう」という違う角度からの努力など、いくつかのタスクに縛られている状態です。
潜在力を信じて、委ねて、邪魔をしない
でも、もともと身体は吃らず話せる、という潜在力を持っています。
それを邪魔する意識は、まるで心配症の母親のようなもの。
「忘れ物はない?もっとこうした方がいいんじゃない?」などと潜在力にあれこれ干渉して、かえってその発動を妨げてしまっているのです。
もっと潜在力を信じ、全てを任せてみましょう。あれこれ心配しないで、どんと背中を押して送り出してやるのです。
少しくらいの失敗なら構わない。擦り傷をつけて帰ってくることもあるでしょう。忘れ物をして恥ずかしい思いをすることもあるでしょう。でも、そうやって成長していくのだから、あれこれ心配しすぎることはないのです。
まずは全てを任せて、送り出してあげましょう。
まとめ
あなたはもともと、独り言や信頼できる相手との対話などで、自分が吃らずに話せることができる能力があることを知っています。
それならば、普段の会話でもその能力を信じて、あれこれ干渉することなく、身を任せてみるのです。
大丈夫。ちょっと話し方に難があったって、そんなものいずれ消えていきます。
まずは信じて任せてみる。
そのうちに潜在力を抑えつけていた意識の力が弱まり、その力を自由に発揮できるようになりますよ。