アドラーに学ぶ!誰かを批判したくなった時に考えること

こんにちは。Hanaです。

あるタレントさんが芸人さんに暴言を吐いた、ということで炎上し、活動休止となったというニュースを聞きました。

もちろん、暴言を吐くことは許されることではありませんが、数日の間に相手を徹底的に叩きのめし、活動休止にまで追い込む、というSNSの力というのは改めて、恐ろしいものだなと感じます。

実際、心無い言葉で深く傷つき、命を絶ってしまった芸能人も少なくありません。

言葉の暴力を振るわないためにも、大切な考え方を今一度確認してほしいと思います。

アドラーの唱えた「課題の分離」

今から10年前くらいになりますが、「嫌われる勇気」という本が一世を風靡したことがありました。

この本は、フロイト・ユングと並び、心理学の3大巨頭といわれたアルフレッド・アドラーの提唱した「アドラー心理学」を世に広めるきっかけとなりました。

その中で、アドラーは「課題の分離」を唱えています。

それは、自分の力の及ばない他人の課題には介入せず、自分が変えることのできることに注力する、という思考です。

仮に芸能人が不倫したとして、あなたはそのことをコントロールできるでしょうか?
有名人が不適切な発言をしたとして、あなたはそのことについてコントロールできるでしょうか?

そう考えたとき、あなたはこれは「他人の課題」だと気づくはずです。

そうした「他人の課題」には踏み込まない。彼らを裁くのはあなたの仕事ではありません。裁きを下すのはその人の配偶者であり、関係者であり、直接被害を被る人たちです。

余計な怒りはあなたの身体を滅ぼす

あなたの課題ではないものに、怒りを感じることはいわば「怒り」の無駄遣いです。

怒りは、あなたの身体に悪影響を与えます

怒りを感じると、自律神経が乱れ、心拍数や血圧が上昇し、血流が悪化します。その結果、細胞が栄養不足になり、老廃物や疲労物質の排出が滞る可能性があります。また、怒りによって分泌されるホルモンの作用で、骨格筋への血液が増加したり発汗したりすることもあります。

こうした怒りが慢性的に続くと、炎症反応の促進による脳神経組織の損傷や、神経変性疾患のリスクの増加、認知機能の低下、注意力や集中力の低下、記憶の問題、高血圧による脳梗塞や脳卒中、くも膜下出血などのリスクの増加も引き起こします

怒りは、できるだけ感じないほうがいい。それなら、「課題の分離」こそがあなたの喫緊の課題、と言えそうですね。

自分の課題に集中しよう

あなたには、あなたの課題がたくさんあるはず。

周りの人たちを幸せにしたり、夢を叶えたり、人間関係を改善したり、できなかったことをやってみたり、やりたいこと、やらなければならないことがたくさんありますよね。

自分の課題をほっぽり出して、他人の課題に介入する人は、実は自分の課題と向き合うのが怖いのかもしれません。

自分がうまく行かず悶々としているから、他人の課題を糾弾して、スッキリしたくなる。

でも、それではいつまで経っても、あなたの課題は解決しません。ちゃんと向き合うべき課題と向き合って、自分と向き合って乗り越えていく力を身につけたとき、人は他人の課題など、どうでも良くなるのです。

まとめ

自分にコントロールできない課題は、他人の課題。気にしたり、怒りを感じたり、糾弾しても仕方ありません。

余計な怒りは、あなたの身体にも悪影響を及ぼします。

あなたはあなたの課題に真摯に向き合い、乗り越えて行きましょう。

それこそが、あなたの人生に責任を持ち、豊かにしていく、ということなのです。

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